コラム

COLUMN豊胸はやめておいた方が良い? 術式別のリスクや副作用を詳しく解説

バストサイズを確実にアップさせ、理想のボディラインを手に入れるための美容整形として人気の豊胸術ですが、治療におけるリスクなどもある事から「豊胸やめた方がいい」という意見も存在しています。
実際に、豊胸術ではどのようなリスクが存在しているのか、またやめた方が良いというケースはどのような場合かなどについて詳しく解説いたします。

豊胸手術は大きく分けて3種類

現在行われている豊胸手術は、大きくわけて3つの種類があります。
それぞれの手法について解説します。

インプラントバッグ豊胸

いわゆる「胸に詰め物」をする豊胸術で、半球の形をしたシリコン製のバッグを挿入する豊胸手術です。
脇などを切開し、大胸筋周囲の組織の癒着を剥がしてバッグを設置する空間を作ってから、ケラーファンネルなどを用いてバッグを挿入します。
切開範囲はバッグの大きさよりも小さく、またワキのシワなどに合せて行われるため術後は非常に目立ちにくくなります。
バッグを挿入した後は切開箇所を縫合し、術後1週間程度で傷跡が癒着して塞がったのを確認してから抜糸をします。

挿入するバッグの大きさでバストのデザインが行いやすく、バッグを抜去する事で元の状態に戻す事も可能です。

ヒアルロン酸注入豊胸

ヒアルロン酸のジェルをバスト内に注入してサイズアップする術式です。
ヒアルロン酸はもともと体内でも合成・分解が行われる成分であり、粒子の大きさによってジェルの硬さがある程度調整できる事から、安全かつ自然なボリュームアップが可能になる注入剤として使用されています。
注射のみで行われるため、術後に傷跡なども残らず手軽に受ける事が出来ますが、ヒアルロン酸は体内で分解が進むために最長でも2~3年が経過すると効果が無くなって元の状態に戻ります。
また、一度に多量のヒアルロン酸を注入するとしこりなどになって残り続けてしまう可能性があるため、最大でも2カップアップ程度の施術が限界となります。

脂肪注入豊胸

腹部や太ももなどから脂肪吸引を行い、その脂肪をバスト内に注入する事でサイズアップする術式です。
脂肪細胞は血管から栄養などを受け取れる状態になると定着して残り続けるため、ヒアルロン酸注入と異なり永続的な効果が期待できます。
また、バストは元々大半が脂肪細胞で出来ていますので、脂肪を注入しても非常に自然な仕上がりにする事が可能です。

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豊胸手術のリスクなど

豊胸手術では下記のようなリスクがあるため、こうしたリスクの心配が強い場合はやめた方が良いという判断になるかもしれません。

しこりが出来てしまう

どの方法でも共通して存在するリスクが「しこり」です。
しこりは胸の中に注入(または挿入)された物質を体が「異物」と認識し、この異物から身を守るため、異物の周囲にコラーゲンなどによる膜を作る事で生じます。
特に挿入する「異物」が大きいインプラントバッグではしこりによるトラブルが大きくなりやすく、挿入されたバッグ全体に膜が出来て硬くなってしまう「カプセル拘縮」といいわれる状態になると、バストの形が歪な状態で固まったり、柔らかさが失われてしまったりします。

しこりは手術方法などによってリスクを最小限に抑える事が可能で、インプラントバッグであれば拘縮を引き起こしにくいバッグを選ぶ事や、技術力の高い医師の施術を受ける事。また術後のマッサージケアなどを適切に行う事などがしこりを避けるためのポイントとなります。
ヒアルロン酸注入や脂肪注入でも注入の方法などによってしこりが発生するリスクを抑える事ができますので、経験が豊富で技術力のある医師の施術を受けるようにしましょう。

異物を入れているという事への心理的ストレス

インプラントバッグによる豊胸術では、バッグを抜去しない限りは体内に「異物」であるバッグが残り続けるため、これが心理的なストレスとなる事があります。
実際にバッグ挿入からある程度の期間が経過した方が、バッグの抜去を選択する事もあり、バッグを抜去した分を脂肪注入に変えてバストサイズを保つという方も多くいらっしゃいます。
インプラントバッグは理想のバストサイズを手に入れる方法としては非常に優秀ですが、一方でこうしたリスクは確かに存在するので、長期的にどうなりたいかという点を含めて医師とよく相談しながら治療法の選択をするようにしましょう。

ヒアルロン酸注入は効果が一時的

ヒアルロン酸注入による豊胸術は効果が一時的なものであり、2~3年の期間で徐々に元の状態に戻っていってしまう事から、やめた方が良いという意見もあるかと思います。
体への負担が少なく手軽に受けやすいとはいっても、バストサイズを大きくするためには片方のバストで100ccなどある程度の分量を注入する必要があり、定期的に受け続けるとしたらコストが安いわけではありません。
ヒアルロン酸注入による豊胸を選択する方は、いきなり手術するのは怖いので、そのまえに一度大きくなったバストを体感してみたいというケースや、結婚式などのイベントに合せて理想的な体型を手に入れたいというケースも多く、目的と費用感が合っていれば良い治療法だと言えるでしょう。
もちろん定期的に治療を受け続け、体への負担を抑えながらバストのボリュームを手に入れたいという方にも適しています。

ダウンタイムが大変

インプラントバッグによる豊胸術や、脂肪注入法による豊胸術は美容整形術の中でも体への負担が大きい方であり、ダウンタイムが長めの治療です。
いずれの方法も術後数日間は強めの筋肉痛のような痛みと腫れが生じ、1ヶ月程度かけて徐々に腫れや痛み、内出血といった副反応が治まっていく流れとなります。

また、ダウンタイム中はバストを圧迫しないように寝るときの姿勢に気を付けたり、逆に組織を綺麗に癒着させるためにバンドなどによる圧迫をし続けるなど、自分自身での日常に置けるケアも適切に行わないと、良い結果につなげる事ができません。

いずれにしても半年程度が経過すればほとんど意識する必要もなくなってきますが、それまではしっかりと医師の指示を守った対応が必要となりますので、ダウンタイムのケアを十分に行える環境を整えてから手術を受けるようにしましょう。

仕上がりが不自然になる

術式の選択やインプラントバッグの質、施術する医師の技術力やデザイン力などによっては、仕上がりが不自然な状態になってしまう可能性があります。
特に、昔はバッグの品質も最近のものと比べると硬さや動きといった点で不自然になりやすく、触った感触や横になった時の動きなどでバレてしまう事も多かったといえます。
最近ではMotivaなど、非常に自然なインプラントバッグが開発されている事や、自然な豊胸が可能な脂肪注入術が定着してきた事により、不自然さについては殆ど解消されているといえます。

婦人科の検診などに影響する

インプラントバッグによる豊胸を受けている場合、バッグが破損する可能性などがあるためマンモグラフィーによる検査を受ける事が出来なくなります。
また、ヒアルロン酸注入や脂肪注入では検査自体は問題なく行えますが、場合によっては正しく検査を行いにくい状態となるため、検査を行う場合には事前に豊胸手術を受けている事を伝え、適切な手法で検査を行う必要があります。

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リスクなどの兼ね合いで現在は取り扱いが中止となった豊胸術もある

豊胸手術は原則として高い安全性が確立した状態で行われていますが、過去には治療の実施からしばらくして取り扱い中止となった術式もあります。

しこりや変形などのリスクが問題となった「アクアフィリング」

アクアフィリングはヒアルロン酸注入と同じように、適度な柔らかさのジェルをバスト内に注入してボリュームアップを行う豊胸術です。
98%の水分と、それを抱え込む2%のアクリルアミドで構成された注入剤で、ヒアルロン酸と同じように一定の時間で体内で分解されて排出されるため安全で、ヒアルロン酸よりも長期間である3~5年効果が持続するというメリットがあるものとして施術が行われていました。
しかし、実際に治療を受けた方でしこりが出来るケースが報告された事や、感染、変形といった例の報告があった事。また、ヒアルロン酸のように意図的に分解して除去する事が出来ないといった点や、原材料であるアクリルアミドには発がん性の危険性があるという事などから、アメリカでは豊胸目的での利用がFDAにより禁止されており、日本でも非推奨とする声明が美容外科学会より出されています。

使用禁止となったインプラントバッグ「ベラジェル」

ベラジェルは韓国製の豊胸用インプラントバッグで、比較的低価格で使いやすいものとして一時期人気となっていました。
しかし、2020年にこのバッグの製造には人体に使用が禁止されているシリコンが使用されているという事が発覚して韓国の警察によって捜査が行われているというニュースがあってから、日本でも利用が中止されています。

このように、実際に多くのクリニックで行われている治療であっても後日の検査などで問題が発覚するケースもありますので、治療を受ける際は様々な点で安全性の検証が行われている術式を選ぶ事や、何かあった時にしっかりとアフターケアを受けられるクリニックで治療を受ける事が大切です。

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豊胸はやめた方がいいのか?

今回は豊胸手術におけるリスクを中心に解説を行いましたが、リスクがあるから豊胸はやめた方が良いかといえば、もちろんそうではありません。
豊胸手術にはそれぞれ様々なリスクがありますが、治療法の選び方やクリニック・医師の選び方によってリスクを最小限にする事は可能ですし、理想的なバストサイズや形を手に入れるための方法としては豊胸手術以上のものはありません。
大切なのは、どのようなリスクが存在しているかという点をしっかり認識し、ちゃんと安心できる治療を受けられる状態を作る事ではないでしょうか。

豊胸手術のように大がかりな美容整形については、なるべく一つのクリニックだけではなく複数のクリニックでカウンセリングを受けて、クリニックや医師を比較した上で一番安心して治療を受ける事ができると感じられた所を選ぶなど、焦らずにじっくりと治療を決める事も大切です。
城本クリニックでは専門知識の豊富な医師が、適切な診断を行った上でどのような仕上がりを目指したいのかを伺い、最適な治療法をご案内しております。
カウンセリングは無料ですし、もちろんその場で契約を決める必要もありませんので、まずは一度お気軽にご相談いただければと思います。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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